こんにちは、アヲアヒルです。
2023年10月よりOpenSeaでのNFT発行方法が大きく変わりました。
今回は、新しくなったOpenSeaでNFT発行から売るまでの手順を画像付きで詳しく解説していきます。
OpenSeaの仕様変わってワケワカメ。
そんなクリエイターさんのお役に立てればこれ幸い。
この記事でわかること
- OpenSeaが2023年10月に実施した仕様変更について
- 今までどおりに近いNFTの発行・販売方法
NFTの売買には暗号資産が必要です。
\手続き簡単5分で完了!/
OpenSeaが大幅に仕様を変更
OpenSeaのクリエイター向けツールが、2023年10月に仕様を大幅に変更されました。
共用コントラクトを使ったNFT新規発行の停止
以前は「共用コントラクト」というOpenSeaの1つのコレクション(コントラクト)の中にクリエイター達が作品をNFT化し販売してきました。
「1つの巨大なコレクションをOpenSea上ではクリエイターごとに分けて見えるようにしていた」という感じです。
共用コントラクトでの新規発行が停止されたことにより、クリエイターそれぞれが新たに独自のコントラクトを作る必要があります。
既存のコレクションに新作を追加できなくなった
仕様変更前に作ったコレクションに新たな作品を追加できなくなりました。
また、以前は販売前であれば作品を削除したり編集ができましたが、それもできなくなったんですよね。
ただし、コレクションの名称や説明文は以前のように修正可能です。
NFT化できるものの種類が減った
今回の仕様変更に伴い、MP3、WAV等の音楽データや3Dデータが対象外となりました。
これまで活動してきたクリエイターさんにとっては辛いですよね。
これらのデータをNFT化する場合は、Thirdweb等の他のツールを使う必要があります。
販売自体はOpenSeaで引き続きできます。
販売方法が増えた
既存の販売方法に近いやり方に加え、ミントサイトを作ってプレセール、パブリックセールができるジェネラティブNFTのような販売方法が増えました。
ただし手数料が10%引かれるため、おすすめはしません。
同様の機能を使う場合は、Thirdweb等の手数料無料ツールを使いましょう。
インスタ感覚で販売できるツールが近々リリースされる
今回の仕様変更のアナウンスの際、「インスタグラムで画像をアップロードする感覚で早く簡単にできるツールを用意する」とOpenSeaが発表しています。
数ヶ月以内にリリースするとのこと。
どのようなツールになるのか楽しみですね。
作品をNFT化するまでの手順
それでは新たなツールでのNFTの発行から販売までの手順を解説していきますね。
作品をNFT化する前にコレクション(作品の入れる箱のようなもの)を作る必要があります。
これまで共用コントラクトでしたが独自のコントラクトをまず作っていきます。
「コレクション=コントラクト」という認識でOKです。
コレクションを作る
では、まずコレクションを作っていきましょう。
今回は下の「Create an NFT」をクリック。
以前のやり方に近い方法です。
ちなみに上の「Drop a collection」は今回新たに追加されたミントサイトを作って買い手がミントする形式。企画はERC-721が採用されています。 「Create an NFT」は以前と同様ERC-1155です。
初めての場合、新規でコレクションを作る場合は「Create a new collection」をクリック。
1度コレクションを作れば、次回からはコレクションをここで選択する形になります。 なお、共用コントラクトの既存コレクションはここで選択できません。
- Logo imege=コレクションのアイコン
- Contract name=コレクション名
- Token Symbol=アルファベットならなんでもOK
- Block Chain=イーサリアム、ポリゴン、その他のチェーンから1つ選択
今回はポリゴンでやってみます。
コレクションを作る(コントラクトをデプロイする)ガス代は約0.1MATIC(約1円)でした。
次は作品をNFT化していきます。
「Create an NFT」をクリック。
作品をNFT化する
コレクションができたら、次は作品をNFT化していきましょう。
ファイルの最大サイズは500MB。JPG,PNG,GIF,SVG,MP4の5種。以前できた音楽データや3Dデータが対象外となりました。
Description、External Link、Traitsは任意。 この辺からは以前のやり方とほぼ同じです。
NFTミントもコレクション作成(コントラクトのデプロイ)と同様約0.1MATIC(約1円)でした。
NFTを販売するまでの手順
作品のNFT化が済んだら、次はOpenSea上で販売していきましょう。
ここからは仕様変更前と同様です。
全て入力が終わったら「Complete listing」をクリック。
ちなみに新たにできた販売方法「Drop a collection」は手数料が10%と高く設定されています。
署名をクリック。
View listingで見てみましょう。
一度ログアウトして他のユーザーからの見え方も確認してみましょう。
「Buy now」が表示され、買えるようになってます。
仕様変更前との最大の違いは「独自コントラクト」
画像下あたりにあるDetailsを開くと独自のコントラクトのアドレスが表示されています。
ミントした順にトークンIDが振られていきます。
これが仕様変更前との最大の違いですね。
【補足】作品を追加する場合
補足として、新たな作品をコレクションに追加する場合の手順を説明しておきますね。
注意点
仕様変更前からOpenSeaでNFTを販売していた方にとっては、今までどおりの部分と変わった部分が混在していますよね。
ここでは、いくつか注意点を挙げておきます。
一度NFT化すると作品自体の編集はできない
仕様変更前はNFT化した後に、画像の差し替えや、タイトルや説明文等の修正ができました。
新しくなったOpenSeaではその機能がありません。
NFT化する前に間違いがないか、よく確認しましょう。
コレクションの細かな設定を忘れずに
最初にコレクションを作る際は最低限の設定しかしていません。
コレクションのカバー画像やクリエイターフィーの設定等をする必要があります。
OpenSea Studioでコレクション一覧のページから「Edit details」をクリックしてください。
コレクション編集画面が開くのでコレクションの詳細を設定しておきましょう。
【終わりに】ポジティブに考えよう
これまで活動を続けてきたNFTクリエイターさんにとって、既存のコレクションに新作を追加できなくなったことが一番ショックですよね。
共用コントラクトでのNFT新規発行はできなくなりましたが、既存のコレクション、NFTは残るし売買もできます。
ポジティブに考えると、共用コントラクトの作品を持っているホルダーさんは古参のファンと言えます。
クリエイターさんも2023年10月以前からOpenSeaでNFTクリエイターやってましたという証明にもなりますよね。
何年かして「OpenSeaに共用コントラクトっていうのがあったらしい」と言われ出すころ、共用コントラクトでNFT発行しているクリエイターさんがドヤれる日が来るかもしれません。
OpenSea以外にもThirdwebやmanifoldといったNFTを発行できるツールは他にもあります。
今までどおりOpenSeaでリスタートしてもOKですし、これを機に他を触ってみるのもいいかもしれませんね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
もし困っているクリエイターさんがいたら、今回解説した手順を教えてあげてください。
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— アヲアヒル🐥 (@awoahiru) October 8, 2023
OpenSeaのクリエイター向けツール
大幅に変わったので、ざっくりまとめました!
NFTクリエイターさん達に届け!
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✅共用コントラクトによる新規NFT発行停止
✅既存のコレクションはもう更新できないが、売買やトランスファーはできる… pic.twitter.com/PHGs1pHs2y
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